岩惣に展示されている美術品⑪ 田中稔之
- 2024年04月09日
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田中稔之(1928-2006)は日本の現代美術家です。
「円の光景」は、重なり合う円をモチーフとした絵画作品です。
このシリーズのモチーフとなったのは、田中がモンゴルやシベリアなどの自然を旅した経験です。
そこで見た、広大な草原や空の雄大さは彼の心に深く刻まれ、円の形として表現されることになりました。
円は生命のエネルギーや宇宙の神秘を象徴しています。
重なり合う円は、それらが相互に作用し合いながら、新たな生命や世界を創造していく様子を表現しています。
特に「円の光景’85-31(天円地方)」は、日本の現代美術を代表する賞の一つである第9回安田火災東郷青児美術館大賞を1986年に受賞したこと、その評価が国内外に高まりました。
写真の作品は本館から新館に渡る廊下に展示されています。縦53㎝×横53㎝の正方形の作品で、廊下の壁に展示されています。
そんなに大きな作品ではないので見落としがちですが、色鮮やかな作品ですので是非ご覧ください。
【参考サイト】
田中稔之 :: 東文研アーカイブデータベース (tobunken.go.jp)
田中稔之の詳細 – 作家詳細情報 – 徳島県立近代美術館 (bunmori.tokushima.jp)
【岩惣に訪れた偉人シリーズ】
岩惣に訪れた偉人の作品① 伊藤博文 『紅楓閣』 | みやじまの宿 岩惣 (iwaso.com)
岩惣に訪れた偉人の作品② 東郷平八郎 『神光輝海』 | みやじまの宿 岩惣 (iwaso.com)
岩惣に訪れた偉人の作品③ 浅野長勲 『龍門亭』 | みやじまの宿 岩惣 (iwaso.com)
岩惣に訪れた偉人の作品④ 徳富蘇峰 『積翠庵』 | みやじまの宿 岩惣 (iwaso.com)
岩惣に訪れた偉人の作品⑤ 朱家寶『臨渓閣』 | みやじまの宿 岩惣 (iwaso.com)
岩惣に訪れた偉人の作品⑥ 池上秀畝『大しゃもじ』 | みやじまの宿 岩惣 (iwaso.com)
岩惣に訪れた偉人の作品⑧ 表千家第13代家元 即中斎宗匠(千宗左)作品