檜皮葺屋根 岩惣にある古き良き物達④
- 2024年04月28日
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岩惣の本館建屋「紅楓閣」:歴史と伝統が息づく檜皮葺屋根
明治25年に建築され、伊藤博文公によって命名された紅楓閣(現在の本館)は、厳島神社や出雲大社と同じ、2020年ユネスコユネスコに登録された伝統技術である檜皮葺(ひわだぶき)屋根が特徴です。
檜皮葺は、飛鳥時代に広まり、奈良時代では上級建築に用いられ、平安時代には最も格式の高い屋根工法となり、神社建築などに用いられてきました。
樹齢百年以上の檜を伐採することなく皮だけを採取し、職人の手によって仕上げられる檜皮葺屋根は、三十年以上の雨風から御社をまもる機能性と繊細で美しい曲線美を兼ね揃えた、国外には例を見ない日本特有の文化資産としても認知されています。
現在使用されている檜皮は、今や国立公園のため伐採ができない弥山の松を使用しています。
写真の屋根は本館お客様入り口隣のお取引様専用入り口の屋根
写真でも幾重にも重ねられた松の皮が見て取れると思います。
宮島の歴史と共に歩み、多くの方に愛されてきた岩惣の170年の歴史を感じられる紅楓閣で、伝統文化と歴史を体感してください。
【参考サイト】
檜皮葺 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【岩惣にある古き良き物達シリーズ】