世界遺産・日本三景 安芸の宮島 旅館[岩惣/IWASO]

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もみじ谷と岩惣
第1章
第2章
川座敷建つ・大正のころ
川の中に今はなき「漱玉庵」などの川座敷を設けていたこともありました。大正の末期から昭和の初期にかけて離れの建築も施され、絶えず谷には金槌の音がこだましていたそうです。
もみじ谷の危機・昭和20年
そんな穏やかな四季を奏で続けていたもみじ谷ではありましたが,やはり危機に瀕したことがありました。昭和20年9月17日、枕崎台風による土石流が発生、谷は壊滅的な被害を受け、岩惣も川座敷が流されてしまいます。
先人達の想い・昭和23年
3年後の昭和23年8月「史跡名勝厳島災害復旧事業」の一環で、もみじ谷川は「砂防庭園」として蘇るべく工事がスタート。5つの趣意のもとに「渓流の自然を傷つけないこと」を第一として工事が慎重に行われた事実には、戦後の広島の大窮乏という背景を思うと驚きすら感じます。

一、巨石、大小の石材は絶対に野面のまま使用し傷をつけず、又、割らない。
一、樹木は切らない。
一、コンクリート面は目にふれないように野面石で包む。
一、石材は現地にあるものを使用し、他地方より運び入れない。
一、庭園師に仕事をしてもらう。
鮮やかに復活!・「幽玄」の美
結果、もみじ谷は巨石を組み合わせた「岩石公園」として生まれ変わり、広島藩主浅野長勲公御宿泊記念のお筆による「幽玄」の美を醸し出す空間を見事に創り出しました。

新館の誕生・昭和56年
時は巡って昭和56年、現在の主人も一念発起し「もみじ谷に新しい景観を」とそれまでの木造建築からふんだんに材を移築させて5階建ての「新館」を建築。それまでにないロケーションが岩惣に生まれました。

そして現在・平成10年〜
これら先人の方々の偉業に思いをいたし、平成10年4月より、あの土石流で失われた川座敷の跡に「ひょうたん桟敷」を構え、宮島の旅の憩いの場として、岩惣の末代まで語り継ぐ場としてもみじ谷に一景を点じさせて頂いております。

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