世界遺産・日本三景 安芸の宮島 旅館[岩惣/IWASO]

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もみじ谷と岩惣
第1章
第2章
むかしむかし・・・
厳島神社への参拝は大鳥居沖の船上から社殿と弥山の霊峰を拝むのが主でした。もみじ谷はその真裏、厳島神社の御神体である弥山の麓にすわり、枯れることなく流れる清流を頂きながら、新緑の活力・渓流の涼・錦繍・冬の静寂と日本独特の自然のかすかな移りかわりを愛でる一大景勝地として多くの方の旅情をお誘いしております。
それでは、ともに歩み続けてきたもみじ谷と岩惣のおはなしを、どうぞお楽しみください。
初代の想い・嘉永年間
版画は天保7年(1836)「厳島図會」より
時は嘉永年間、初代岩国屋惣兵衛はふと「自分は土着の者で楓谷の麓に暮らしながらこのような旧跡地の名所を平素山野のように荒れたままにしておくのはいかにも残念なことだ。」と思い立ち、因幡屋茂吉という人と奉行所へ開拓のお願いに行き、承諾を頂きました。
岩惣のはじまり・安政元年
後、川を挟んでむこうに茂吉さん、こちらに惣兵衛が亭を結ぶかたわら、二人は競い合うようにして下木を払い、地をならし、苗木を植え、さらには橋をかけ、それまでの天然に幾分の人工を加えてもみじ谷の基礎とともに岩惣がスタートしました。安政元年(1854)秋のことでありました。
玄関建つ・明治25年
その後もみじ谷の手入れが進むとともに岩惣も少しずつ建て増していき、明治25年には現地特有の松材「弥山木」(みせんぎ)を使用して、現在の玄関にあたる母屋を建築しました。

お茶菓子生まれる・明治39年頃
当時の女将栄子は「なにかお客様に岩惣でしか味わえないお茶菓子をお出ししたい。」と、カステラ生地の中にこしあんを入れたまんじゅうを考案、高津堂の御主人に制作を依頼して「もみじまんじゅう」が誕生しました。時代を超え漫才ブームのネタにまでなり、国内外でご愛顧を頂けておりますことは、栄子も予想だにしなかったことと思います。

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